「あのさ、 もうお互い 相手いないんだし これからは昔みたいに 侑吏の部屋に 溜まりに行ってもいい?」 家に入る間際に 振り返って聞いた。 “勝手にすれば。” 侑吏は振り返って くれなかったけど 後ろ姿で 自転車を押しながら ハッキリと 答えてくれた。