「今日さ、 何でユイだけひとりで、 グランドをグルグル回ってたの?」 ケーゴが自転車のペダルを 踏み込みながらそう言った。 風は思ったより、かなり冷たかったけれど、 ケーゴが前でガードしてくれているので、 そんなに気にならない。 「ロングシュートの練習してただけ。」 ちょっとふてくされて言う。