もうあれから
どの位経ったのだろう。





だいぶ前に
看護士が慌てて
何かを運んできてから、

ずっと
集中治療室の扉は
閉まったままだ。



圭吾は、
救急車からずっと
付き添ってきていた。



駆け付けて来た
彼女のご両親には
とりつくしまもなく、

ただこうして
病室の奥のベンチで
待ち続けている。