その日は、雨が降っていたせいか、 部員達の集まりは遅いようだ。 圭吾はロッカーから 弓や道具を取り出して 体育館に急ぐ。 「部長!お疲れ様です!」 「丹羽さん!」 的の貼ってあるボードを 準備していた、一年生達が 圭吾を見つけるなり、 途端に元気になった。