「ったく、メールぐらいしろよ。」

奥の部屋から
ケーゴのあきれたような
声が聞こえた。

「だってケータイ、
電池切れてたんだもん。」

バスタオルが
飛んで来た。

「だいたい、
先に帰るんだったら
ゆっとけよ。
探すだろうよ。」

「…ん。
ごめん。」

「ほら、中学のときのだけど、
風呂場で着替えてこいよ。」