高校に入ってから、
ケーゴはアーチェリーに
よけいに熱心になった。

学校が終わってからも
市営の練習場に
自主練をしにに通っている。

そんなケーゴの背中を見ながら
どれくらい経ったんだろう。


すっかり、外は暗くなっていて
冷たい澄んだ空に
星は輝いていた。

あたしは、誰もいない
自分の家へ、
駆けだしていった。