美しい雨―キミの笑顔を見せて―




部屋に置いてあるジャージを持って脱衣所に行き着替える。


スーツもジャージも私服も下着も俺の私物は全て部屋に置くようになった。


美雨が来てから寝室にも入っていない。


それは美雨の部屋になってるから。


元々、寝室には家具はベッドしか置いてなくて、服関係は押し入れにいれてたから、それを部屋に移動しただけの事で全く苦にはならない。


着替えも脱衣所でしていた。


ジャージに着替えた俺は、キッチンに行き、冷蔵庫を開ける。


クリスマスと言えば鳥料理。


でもローストチキンのような難しそうなものは作ってやれない。


俺が作れるのは頑張っても、からあげくらいだ。


冷蔵庫から、からあげ用の鶏肉と野菜を取り出す。


お米を洗い、炊飯器にセットする。


ご飯が炊き上がる間に、からあげとサラダと味噌汁を作る。


出来た晩ご飯を部屋のテーブルの上に並べていった。