美しい雨―キミの笑顔を見せて―





「もし良かったら、そこのファミレスに行かないか?」



食事が終わり、片付けが終わった後、帰ると言った裕介と優香をアパートの下まで送った時、俺は2人にそう言った。


美雨には寝室の外から、風呂が沸いてる事と、裕介と優香を送って行く事は伝えた。


当然、美雨からの返事はなかったけど……。



「うちは別に構わないけど……。ねぇ、裕介?」


「あぁ」


「じゃー、行こうか?」



アパートから歩いて5分くらいのところにある近所のファミレスに行った。


金曜日の夜と言うこともあり、店内は賑やかだった。


家族連れ、カップル、男女のグループ、女性だけ男性だけのグループ。


いろんな人がいる。


中には、お前ら中学生だろ?高校生だろ?みたいな子もいる。


しかも座ってる席は喫煙席。


まぁ、禁煙席が満席だからなのかもしれないけど。


だから俺達の案内された席も当然、喫煙席だった。