美しい雨―キミの笑顔を見せて―





「いただきます」



そう言って、晩ご飯がスタート。


ビールを飲み、キムチ鍋を食べる。


昔から料理好きで、料理上手な優香。


今日のキムチ鍋も素を使わず、一から自分で作るこだわりよう。


優香と付き合っていた時は、いつも俺のためだけに優香が、ご飯を作ってくれていた。


でも今は裕介のためだけに作っている。


だから優香の手料理を食べたのは本当に久しぶり。


真冬だと言うのに、汗だくになりながら鍋を食べる。



「うまいっ!」



俺や裕介がそう言うと、優香は「良かった」と言って、笑顔を見せた。