美しい雨―キミの笑顔を見せて―





「美雨を守ってやりたいんだ……」



“美雨を守ってやりたい”


それが本音だった。


社会的地位を失っても、一生を棒に振っても美雨を守ってやりたい。


裕介や優香からしたら綺麗事に聞こえるかもしれない。


でも俺は本気だった。


裕介と優香と話すうちに、自分は美雨のことを好きなんだという気持ちに気付いた……。


好きを通り越して俺は美雨のことを愛してるのかもしれない。

いや、俺は美雨のことを本気で愛してる……。


それは紛れも無い事実で、あの時まで全く知らない子だった美雨。


でも、たった1日一緒に過ごしただけで愛おしく、美雨のことを思っただけで、どうしようもない感情が溢れてくるんだ……。