タバコをワンカートンとカップ麺や飲み物を適当にコンビニで買った。
コンビニを出た時、あれだけ土砂降りだった雨は少し緩んでいた。
傘をさし、コンビニの袋をブラブラと軽く振りながら歩く。
押しボタン式の横断歩道を渡ってアパートに帰る。
アパート裏の駐車場の手前にあるゴミ捨て場。
街灯の光がゴミ捨て場を照らしている。
その横を見た瞬間、俺の体はその場から動けなくなっていた。
それと同時に背筋がゾクゾクと震えた。
それは寒さのせいではなく、恐怖に直面した時の“背筋が凍る”と言った表現が似合うような感じ。
さっき車を駐車場に止めて、この前を通った時には何もなかったのに……。