美しい雨―キミの笑顔を見せて―





『で、サイズは?』


「はっ?」


『“はっ?”じゃなくて、服と下着のサイズを聞いてんの!』



しまった……。


そっか、そうだよな……服や下着のサイズがわからねぇと買えねぇよなぁ……。


それに美雨と優香は会ったこともないんだ。


参ったなぁ……。



『ちょっと、雅斗?早くサイズを言いなさいよ!』


「ゴメン、わかんねぇんだ……」


『はぁ?サイズがわかんないんだったら買って来れないじゃない!』


「ゴメンって!適当に買って来てくれ」


『適当ってねぇ……』



優香はそう言うと大きな溜め息をついた。



『その彼女の体型は?太い?細い?普通?』


「細い……めちゃくちゃ細い……。背も優香より低いかな?」


『じゃー……服はSサイズでいいわね……』



多分、メモしてるんだろう。


優香はブツブツと独り言のようにそう言っていた。