美しい雨―キミの笑顔を見せて―





「雅斗の気持ちもわかるよ?でも、そこは雅斗が説得して、美雨ちゃんを連れ出さなきゃ。家の中にずっといるのも良くないよ」


「そうだな……」



優香の言うように、ずっと部屋の中にいるのも良くないのかもしれない。



「美雨に言ってみるよ」


「うん」



優香の顔が再び笑顔になる。


土曜日の花火大会。


4人で見れるといいな。


美雨に素敵な思い出を作ってやれるといいな。