美しい雨―キミの笑顔を見せて―





「雅斗がそう決めたなら俺たちは何も言わない。でも、もし学校に美雨ちゃんとの関係をばらされたらどうすんだ?」


「そうだよね。学校の生徒にバレた以上、誰にも言わないって保障はないよね?ましてやバレたのは美雨ちゃんの妹で、内緒にするから、その代わり抱いてって言うような子だよ?」



優香の言うことも一理ある。


佐原が黙っていてくれるという保障なんてどこにもない。


逆に俺は佐原を抱くのをやめて怒らせた。


佐原なら腹いせに俺と美雨のことをばらすかもしれない。


でも俺は……。



「学校を辞める覚悟は出来てるよ」



裕介と優香にそう言って、力無く笑った。