美しい雨―キミの笑顔を見せて―





「裕介、悪いな。優香もありがとうな。迷惑かけてゴメン……」



俺は裕介と優香に頭を下げた。



「俺らは迷惑だなんて思ってねぇよ」


「そうだよ」



頭を上げると、裕介も優香も笑顔で、俺は良い親友を持って幸せ者だと改めて思った。



「で、どこに行ってたんだ?」


「施設に行って来た……」



裕介の質問に、そう答えた俺を裕介も優香も驚いた顔をして俺を見ていた。



「施設って、どういうことだ?」


「そうだよ。施設って、どういうこと?ちゃんと話してくれないとわかんないよ?」



俺はネクタイを緩めると、裕介と優香を見た。


そして俺は、裕介と優香に今日あったことを話し始めたんだ……。