2杯目のアイスコーヒーを持って席に戻った。
それにミルクとシロップを入れ、ストローで掻き混ぜる。
「美雨ちゃんの写真を持ってた女性って、やっぱり美雨ちゃんのお母さんだったのかなぁ?」
アイスコーヒーを一口飲んで、ストローから口を離したと同時に優香がそう言ってきた。
「さぁ……わかんねぇ……」
「雅斗?アンタ、真剣に考えてんの?」
俺の曖昧な返事に怒る優香。
「俺だって真剣に考えてるよ。でも、どうしたらいいのかわかんねぇんだよ」
本当に頭の中はグチャグチャだった。
駅にいた彼女が誰なのか、美雨との関係は何なのか……。
全くわからない今、俺にもどうしていいのかわからなかった。
それに俺は関係ない2人を巻き込んでる。
真剣になってくれてる裕介と優香に対して、呑気な返事しか出来ないし、優香の怒りに謝ることも出来ない。
俺は最低だ……。