美しい雨―キミの笑顔を見せて―





「電話だと何だから来たら話をするよ」


『うん、そうだね。でも美雨ちゃんのいる前では話せないでしょ?』


「あぁ、そっかぁ……。そうだよな……今回のことは美雨に聞かれたらマズイしな……」


『そんなにマズイの?』


「あぁ。詳しいことは今日の夜に……。じゃー……食事の後に、またあのファミレスで、どう?」


『うん、わかった』



俺は裕介や優香に今朝のことを話すことに決めた。


信用できる親友だから……。


俺は美雨を何ヶ月も自分の部屋に住まわせている。


しかも彼女でも嫁でもない。


美雨の本名も年齢も、美雨のことは何一つわかっていない。


だから世間から見たら犯罪紛いなことをしているのかもしれない。


でも裕介や優香はそれをわかっていながら俺を見守ってくれてる。


だから裕介と優香には話そうと決めたんだ。