美しい雨―キミの笑顔を見せて―




♪~♪~♪~


昼休み――。


昼メシのサンドイッチを食べてると、机に置いてある携帯の着信音が保健室に鳴り響いた。


口の中のサンドイッチをコーヒーで流し込み、携帯を手に取って開く。


画面に表示されていたのは優香の名前。



「もしもし」


『あ、雅斗?私。今大丈夫?』


「ん?あぁ」


『今日、久しぶりに皆で晩ご飯食べない?裕介も早く帰って来れるって言ってたし、どうかな?』


「いいよ」



俺はそう即答した。


そう言えば優香たちと晩ご飯を一緒に食べるのは久しぶりだな。


年度末は何かと忙しくて、なかなか晩ご飯を一緒に食べることもなかったし……。


いつ振りだ?


確か2月の始めに鍋をして以来か?