『───。それでは夏休み、楽しむんだな』 担任はそう言い残し、教室を出て行った。 「いえーいっ!!夏休みだぁ♪」 玲奈は早くもハイテンション。 突然、騒ついた教室が静まりチラチラとあたしを見る。 「あ、純」 あたしはカバンを持ち、ドアに向かった。 「純のクラス終わんの早いね」 「誰も聞いてねぇからな」 「そうなの?」 「3Aは族関係者ばっかのクラスだからな」 「へ〜」 じゃあずっと教室ぴりぴりしてんのかな……? うわ……絶対そーゆークラス無理だわ……