黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】



「……うん。わかった」


結局着信は拓磨のケータイで、なにやら深刻そう。


「んー……じゃ龍神行かない」


……え?


「いちご1人じゃ無理だ」


……いちご?
さっきのいちごちゃん?


「……あぁ。なんかあったらまた電話しろ」


拓磨はそう言って電話を切った。

「……大丈夫なの?」

「は?」

「だっていちごちゃん……」

「ちげぇよ。保育園のガキが熱出したんだ」

「あら……」

「今日は行けねぇ」


拓磨はため息をつき、空を見上げる。

大丈夫じゃ……なさそうだよね……