あたしはお母さんの抱きしめる手を振り解き、自分の部屋へ走った。 階段をドタバタと駆け上がり、部屋に入って勢いよくドアを閉める。 「──ッ…」 なんかあたしに隠してる、ってわかっていたハズなのに…… 溢れだす涙──… あたしは一体なんなの……? 誰にも必要にされていなかったの……? なんのために…… 生きてきたの──…? 誰か……教えてよ……