帰り、純に家までバイクで送ってもらった。


あの後は初代総長の娘なんて呼び捨てできねぇみたいな話になって……

あだ名を決めようとみんな頑張っていたけどあたしが全て却下し今まで通り呼び捨てとなった。


あ、もちろん提案者はおバカな裕也。

変な発想だな〜みたいな。


「結駆さんのアルバム……たぶん倉庫にあった気がする」

「え?ほんと!?」

「探してみる」

「ありがと♪じゃ、明日は学校行くね。おやすみ」


不意討ちに純からキスをされて、そのまま何食わぬ顔して純は帰ってしまった。


純って案外優しい……





──それは
    夏の夜空が綺麗な日だった