「結駆さんに……会いたいな」
「え?」
「今のあたしの姿を見たら……どう思うんですかね……」
「……なんか結奈ちゃん、さっきから意味深な発言してるけど……」
うん。してますよ店長。
「あたしのお父さん、実の親じゃなかったんです」
「…………!!」
店長は驚いた顔してあたふたしている。
「あたし、夢にときどき男の人がでるんです。あたしはまだちっちゃくて、なぜかその人に喧嘩教えてもらってた。自分の身は自分で守られるようになりな、なーんて言われたりして」
「……………」
「……でも、あたしちっちゃい時の記憶が全くなくて……記憶喪失ってもおかしくないくらい記憶がないんです。なのにちっちゃい時の夢を見るなんておかしくないですか?」
「そう……だね」
店長はあたしの話に耳を傾けながら洗ったお皿を何度も何度も拭いている。
店長……大丈夫か……

