お父さんとお姉ちゃんは……


この家を出ていったんだ──…


“あんなヤツの子だから”

“父親があんなヤンキーだから”

“恥をかくような娘”


お父さんが言ってた言葉がぐるぐると、あたしの頭を駆け巡っている。


「あはははは」


父親が違う?

それでも仲良くやってる家族あるよ?

なのにこんな簡単に崩壊ってするんだね。


あ、そもそもあたし達家族になんて絆なんかなかったか。


あたしは気が狂ったように笑った。