あたしはさっさと着替えてメイクして、下で待っている純のもとに向かった。 「結奈!!」 「……なに?」 ヒールを履いていると、お母さんに呼び止められた。 「……気を付けてね」 「ん。あたしは大丈夫」 「そう」 「結駆さんに教えてもらったから。強くなる方法」 「──ッ!!」 お母さんは目を見開き、驚いている。 やっぱり。 あたしのお父さんって結駆さんなんでしょ? お母さん……