寂しい思いでもしたのかな…… 『──まま行かないで…』 くーちゃんの言葉が頭から離れない。 「まま行かないで……っか」 膝に寝かせてあげて、頭を撫でているとなぜかあたしも落ち着く。 「寝ちまったか」 「うん……」 純はあたしの隣に座ってくーちゃんを眺めていた。