あたしは純を見つめ返して「昨日ね、結駆さん……あたしのお父さんのお墓に行ったの」と昨日の話をした。 「じゃあ……今日は命日ってことか?」 「うん……」 「だから元気ねぇのか」 と、純はあたしの頭を撫でた。 「それだけじゃ……ないよ」 「……?」 「……京香」 「あー……京香のこと、知ったのか」 「……あたしね、あたしだけ辛い思いしてるんだと思ってた」 ──だけど違った。