「人間って、なんだろうね……」 「考えたらきりねぇよ」 純はふっと鼻で笑ってあたしを見た。 「なに?」 「なんかあっただろ?」 「……………」 「……どうした?」 純はいつもあたしの心配をしてくれる。 いつもは“神にのように強い龍”って言われるほど喧嘩強くてかっこよくて、この県のトップに立って…… なのにこんなに優しい顔してあたしの心配してくれる……