「……綺麗」 2人で手を繋ぎ、肩を並べて砂浜に座る。 ちょうど日が沈むところで、海に太陽が半分顔を出していた。 だんだんと沈んでゆく太陽。 見ていると、もう1日が終わるんだ…… と、寂しい気持ちになった。 ふと、純を見た。 二重の目、遠いどこかを見つめる瞳、スラッとした鼻筋、凛とした輪郭…… まさに美しすぎる顔立ち。 でも、今はこんな男といるんだから、寂しくないね。 あたしの視線に気付いたのか、純はあたしを見つめる。 そして──自然と唇を重ねた。