黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】



幼稚な仕返しをしたあたしはイライラ解消してご機嫌になり、純の背中の温もりを感じていた。


「着いたぞ」


バイクから降りる。


「わぁー!!」

「早くしねぇと日が沈む」


キラキラと海に反射して輝く夕陽。

誰もいない砂浜には波の音だけが静かに響く。