黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】



「急げ。早く乗れ」

「あ、うん」


なにを急いでいるのかわかんないけど、あたしは純の後ろに乗った。


「どこ行くのー?」


純に叫んだ。


「ちょっと静かにしてろ」

「……なによ」


あたしは少々イラついたため、純のみぞおち付近にある手を、ぎゅっと力を込めて抱き締めた。


今絶対顔歪めたもんね!!
絶ッ対歪めたんだから!!

あたしにはわかるんだから。

どうだ仕返し〜