黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】



ドタバタと階段を降り、リビングに向かう。


いつもテーブルに『ご飯いらない』と置き手紙をしているのだ。

朝は反対に、お金が置いてある。


そしてあたしは家を出た。

そろそろ夕陽の時間。

それでも太陽は輝き、空は永遠と青い。


「……綺麗」



するとバイクのエンジン音が聞こえてきた。