黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】



「迎えに来るから気を付けてサロン行くなら行けよ?」

「……うん」


純はたったそれだけ言って行ってしまった。


「ハァ……」


家に入り、自分の部屋に向かう。


「────ッ!?」


突然、頭に突き刺さるような痛みが走り、しゃがみこんでしまった。

しばらくそのままでいると治まり、頭を振っても痛くない。


「──また、だ……」