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振り向くと、アップで化粧の濃いめのおばさんが不機嫌そうにあたしを睨んでいた。
あまりの衝撃に、声が出ない。
「えっ…あ、え??」
周りの教員も、慌てて駆け寄って来たが、気にもしないで怒鳴った。
「あんた!
どーゆーつもりなの!?
小娘がちょっかいかけて!
だから嫌なのよ!公立の学校は!」
「あの、どなた………?」
「本田亮の母親ですが!!」
体育館に集まっていた生徒や教師がざわついた。
本田君の…お母さん…
「おい!
何してんだよ!
帰れ!」
本田君があたしとお母さんの間に割って入った。
「亮!
あなた…こんな新任教師に騙されて…!
目を覚ましなさい!」
「俺が勝手に惚れてるんだよ!
この人に怒鳴るのはやめろよ!
恥ずかしいから…頼む帰ってくれ。」
「なっ………あなた母親になんてこと!
…っどうせあんたが亮をたぶらかしたんでしょう!?」
バンっと肩を押され、倒れそうになった所を誰かに抱きとめられた。

