えっちゃんの言葉の重さに胸が苦しくなる。
(大丈夫。まななら、上手くできるよ。)
母になってから、更にえっちゃんの優しさと人の気持ちの敏感さに拍車がかかった。
「…オーケー。
あたし、ちゃんと本当の事言うね。
話し聞いてくれてありがとう。」
(うん、頑張って。)
「おやすみ」
ふぅ、と一呼吸し、明日の準備をした。
明日本田君に好きな人がいるからって言おう。
そう決意し、朝を迎える。
しまった、朝から全校集会だった!
パタパタと体育館へと向かい、他の教員に紛れ込もうとした瞬間、思い切り肩を後ろに引かれた。
「ちょっとあんた!!」

