「…先生は、とっても普通の子だったの。
夢なんてなくて、何したらいいかなー?って。
そんな時、あたしの初恋の人が教師になるって言ったのをきっかけにあたしも目指す事になったんだ。
だから今ここにいるのはその人のおかげなんだよー。」
「へぇ…。
影響されやすそうだもんな。あんた。」
「な、何よー。」
「最初見た時、若そうだし熱血っぽくて、すげぇうっとうしかったんだよな。
それで親父に辞めさせたら?って言ったら、お前を親以外で叱ってくれる人間は大切にしなさいって珍しく真剣に言われた事覚えてる。」
校長先生……
「それでもうっとうしかったのは変わらなかったのに。
何でかほだされて…好きになって…」

