男の子…は見たことある子かな?
そろっと興味本位で顔を見ようとしていると、いきなりその子が振り返った。
本田君!!?
まさかの久しぶりに見る、少し髪を切った本田君だった。
女の子が怖がって声かけてこないのかと思いきや、人気があるみたいだ。
思い切り覗いていたので、彼と視線が合ってしまった。
一瞬彼の動きが停止し、激しく動揺し出した。
「な…なんっ…なにしてんの!?
こえーよ!」
「ごめんごめん!
誰かいる!と思ったら別れ話ししてたからさ…。
ごめんね。」
気まずそうに頭をかきながら、ったく…とあたしの隣に来た。

