『ま、結婚っつってもずっと一緒に住んでるし、名前が変わるだけで何も変わらねぇけどな。』 それを聞いて、ハッと気が付いた。 『…そっか! そうだよ、そういう事になるんだ!』 甘い雰囲気をぶち壊す様にいきなり一人で騒ぐ愛美に少し不満気に、何が。と眉をしかめる。 『あたし、夏木愛美になるんだ!』 クルッと夏木君の方に向き直ると、目を丸くする夏木君がいた。 『……まぁ…そうなるな…。』 それが?という表情でキスを続けようと愛美の体を引き寄せる怜に、愛美がうっとりと呟く。