「それはお前が思ってるだけで、周りは勘ぐるんだよ!
2人で保健室に居たら、密会してるんじゃないか。
お前があいつを庇ったら贔屓してるんじゃないかってな。」


「そんなの言われなくても分かってるよ!
だけど…どうすればいいの?
あたし間違った事してないよ?
何で怜はあたしを責めるの?
味方してくれないの?」


そう言いながらポロポロ泣き出す愛美に、我に返った。


「…泣くなよ。
俺はお前が変に巻き込まれたのが心配で…」


「あたしは怜にだけは、大変だったなって。
俺も一緒にどうすればいいか考えるからって言って欲しかったの!
なんでそんな風に責められなきゃいけないの?
ばかっ!」

勢い良く部屋に駆け込んだ愛美に、はぁ…とソファに項垂れた。