言いたい!あたしが奥さんなんだって!


「なにしてんの?」

ビクッと肩を飛び上がらせて振り返ると、本田君があたしを見下ろしていた。

「いや、なんでもないの!」

オロオロと歩き出すと、あー…と納得した様に呟いた。

「なんだ、あんたもあいつが好きなのか。」

!!!

「あいつって誰よ?」


「夏木。」


「ちっちがいます!」


「じゃあなんでコソコソしてたんだよ。」

「だって気まずいでしょ?」