次の日も教室の前にはポスターが破かれてあった。

当てつけされるなんて、へこむなぁ…と放課後1人職員室へトボトボ歩いているとき、怜の後ろ姿を見つけて駆け寄った瞬間、その前に女生徒がいる事に気が付き、慌てて隠れた。


「先生、彼女いるの?」

「いや………。」

「いないんだぁ…。
先生、相談とかに乗ってください。」


「そういうのは、俺じゃなくて担任に聞け。」

「担任より先生のが頼りがいあるから言ってるの!」

「……プライベートな事は聞かないぞ。」

「やった!
明日の放課後進路相談室で待ってる!」


嬉しそうにかけて行く彼女と、困った表情で職員室に入る怜を見て、余計落ち込んだ。