「うちのクラスの女子のが説明上手いんじゃね? ほら、お前ちょっとやってみろよ!」 隣の女子生徒に絡む室井に、さすがにあたしも反抗した。 「ちょっと! あなたね、他の生徒の迷惑考えなさい。」 「迷惑? あんたの下手くそな授業が迷惑なんだよ。」 バチバチッと睨み合った。 が、怜の言葉を思い出して気持ちを落ち着かせた。 「…あなたが面白いって思う授業考えてくるわね。」 にっこり笑った所で予鈴が鳴った。