「…ここはもう、自由な学生の場所じゃない。 お前がいるのはそれぞれ立場というものが付いて回る社会なんだよ。 納得いかない事があるのはお前だけじゃない。 だけど皆心に閉まってるんだ」 怜が言う事は正しい。 理解出来る。 でも理解してはいけないとも思う。 『…反論したのは確かに軽率だった。 だけど、あの先生が言ってる事を納得する事は無理』 はぁ…とため息を吐く怜に泣きそうになる。 「………うん、俺も納得いかない。 だけど、それは言わないって約束出来るか?」