しばらくしてから職員室へ行くと、隣の席の先生が慌ててあたしの元へ来た。


「高橋先生!
あなた本田亮の携帯取り上げたって本当ですか?」


「…え、はい」


「ダメですよ!
本田は校長の息子なんですよ。
そんな事したら我々が注意されてしまいます!」


彼の言葉にムッとした


「ちょっと待ってください。
そんな事ってなんですか?
校長の息子だから自由にさせていいんですか?
それでは他の生徒に示しがつきません」


「他の生徒もそれぐらい暗黙の了解していますよ」