「まなちゃん……」


後ろから聞こえた声に、え?と振り向くと、いつも保健室に入り浸っている女子達が呆れ顔で立っていた。


「なに?」


「こっちが聞きたいよ。
何で保健室の先生が、こんな普通の教室の前ウロウロしてるわけ?」


あれからあたしは彼の情報を集めるため、いろんな人に彼の話しを聞いていた。


この子達も噂好きそうだし、聞いてみよう


「ねぇ、あなた達本田亮君とは仲良い?」


彼の名前を聞いた瞬間、彼女達の表情が一瞬凍った。