半泣きで答えるあたしに怜は、はぁ…と深いため息をした。 「れ~い~~~…」 ごめんなさい…と腕を掴んで心配そうに見上げると、困った様に眉を下げながらも口元が笑っている怜。 「ま、あいつは元々学校一の問題児だったから、いつかは必ずお前と何かやらかしそうな気はしてたんだけどな。 初出勤早々やらかす所がやっぱりお前だよな。」 怒って責めているのか呆れているのか分からない怜の言葉にあたしも眉を垂らしていると、フッとふいに笑ってあたしの頭に手を乗せた。