朝食を食べて、新調したスーツを着て鏡の前でソワソワするあたしの横で怜は慣れた様子でスーツを着て髪をセットしていた。


『ねぇっ、変じゃない?
先生っぽい?』


『先生っつぅかお前白衣着るだろ。
スーツとか朝礼の時だけじゃん。』


『それでも第一印象重要でしょ!』


『…俺はおまえがドジしないか心配だ。』


はぁ…とため息を吐く怜。


『あたしもドジしないかすっごく不安だよ。』


眉を下げて、同じようにため息を吐くあたしの顎を、怜がグイッと上げた。