『…んっ………』 目が覚めると暖かい温もりに気が付く。 少し顔を上げると、愛しい人の寝顔がそこにあった。 背中に回された筋肉質な腕と、裸で感じるシーツの感触は心地がいい。 彼を起こさないようにゆっくりと腕から抜け出し時計を見る。 まだ5時前か…とシャワーを浴びて朝食を作る。 怜と同棲し始めた頃は、カレーしか作れないような女だったが、さすがに今は何でも作れるようになった。 怜の方が実は上手かったりするのだが…。 『…おはよう』