次の日、帰ってからすぐにあたしの両親へ挨拶をしに行った。 もちろんあたしよりずっと早く結婚しろと言い続けていた2人は大喜びだった。 お父さんと仲良くなった怜は、2人で何やら楽しそうに語り合っていた。 「愛美。 あんた本当に神様にお礼言わなきゃダメだよ。」 お母さんがあたしの隣に座って、酔っ払った2人を見ながら言った。 『…神様に?』 「うん。 こんな普通の女をあんないい人に巡り合わせてくれてありがとうって。 先生なんかになっちゃうし、結婚までしてお母さん本当に怜君に感謝してるよ。」