夏木君のその言葉に、思わずポッと顔が赤らむ。 『…………………。』 『……………………。』 無言で見つめ合う二人。 『……れ、怜…。 今日は…お願い、ただ一緒に眠りたいの。』 ムスッとした顔であたしから少し離れる怜。 『ったく…拷問だな。 寝るだけって、中学生じゃねぇんだから。』 『ごめん…今日だけだからっ! ねっ? 別に嫌なわけじゃなくて、今日はなんとなく気分じゃないの!』 怜の腕にガバッと抱き付いて眉を下げて彼を見上げる。